瘋癲ノ喜多サン

門司の女 瞳 42歳 (1/2)

瞳は、門司生まれ門司育ち、しかも門司港界隈だ。
関門橋を見て育ち、本土の下関を眺めながら、結婚し子育てをして離婚した女。
門司港駅での待ち合わせは、改札はひとつしかなく直ぐにわかった。
思っていたより、生活感のある女だ。
しかし、ひと目で男好きな女だとわかった。脚に自信があるのか、ホットパンツにパンプス、一見コールガールのようないで立ちだ。ジャケットの下には、キャミソール。胸もチャームポイントと自覚しているのかかなりのアピールだ。
意気込みの感じられる開けっ広げな女。九州の女の情熱なのだろうか、
 
とりあえずランチだ。
ご当地グルメの焼きカレーなるものを食べたが、かんたんに言うとカレードリア。そんなに美味しいものではないジャンクフードを女は美味しいと食べた。ご当地グルメは地元の人はあまり食べないものだ。どこに行ってもそんな感じがする。行政のセンスの悪い観光アピールのひとつになっているのだ。



食後、
ゆっくり、コーヒーを飲みながら視線で愛撫をし続けた。
3時に門司港で一番のホテルにチェックインだ。いいホテル、ロケーションがいいのでロビーからすでに、女をその気にさせる空気が満ちてる。小さな港町の年期の入った良質なホテルだ。不倫旅行など訳ありカップルにはもってこいな感じ、我々は、独身同士なのでそのあたりの艶っぽさはなく、もう収まりのつかない性を持て余している感じだ。



なかなかのインテリアの部屋だ。港街のホテルは、異国情緒を醸し出すために洋風なインテリアでまとめられていることが多い。横浜や神戸のような仰々しさのないこの手の港街が好きだ。
女が見て育った。関門橋が窓から見える このホテルに泊まったことのない女は、初めて見るかのように、自分の青春を見守ってきた橋を見ている。
 
背後にまわり、ストッキングの上から優しく脚を撫でまわす。この年齢の女のいやらしさは、ホットパンツにもストッキングと言ったところのチョイスであったりする。若い女の生足にはないエロスだ。洗練されてないエロス。まさに肉欲だ。

キュレーター紹介

逝かせ縄という妙技を操り、多くの女性を快楽の果てと誘う。東京と名古屋に道場を持ち、日本古来の文化である美しい緊縛を多くの生徒に伝承している。美しくなければ緊縛ではない美しい緊縛は気持ちがいい、それは肉体と精神と性が解放されることだ。

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