その他

壊れた 音

夫とセックスをした。
嫌だった。嫌だったけど仕方なくした

セックスレスだったわけではない。
むしろ逆。月に数回はノーマルだが会話しながら愉しんでいた
1年前までは …手を繋ぎ …キスしてた。

本当に嫌だった 嫌だと思う自分が また嫌だった
夫に 申し訳なかった
裏切ってしまって 
心まで裏切ってしまって だから…できなかった

拒み続けたけれど そうもいかず
あの日  何ヶ月ぶりかにセックスをした

太陽光が入らない薄暗い部屋は
彼と縄と戯れるいつもの部屋と同じ空気が香っていて
シャワーの音まで 似ていた

夫ではない主である彼に愛でられ開発された身体
その身体に触れられることも キスも 嫌だった  

夫はすぐに果てたのに 
私の身体は心とは逆に勝手に逝きはじめた
身体が離れても逝き続けている
こんな事は はじめてだった。
何がおこっているのか わからない。
怖かった  とても怖かった
彼以外でこんなに感じている自分が許せなかった
泣きそうになるのを必死に堪えた

夫は気がつかず 身体に触れる
触れられまいと逃げたいのに
身体をうごかしたがらない私がいる

助けて欲しかった。

主を求めるように
後ろに手を回し 腕を組む
そう 縄の時のように…と、同時に
膣の動きが先か脳の中は真っ白になり
また 逝きはじめてとまらない 止めたいのに
止まらない。
心は嫌がって抵抗するのに 
止まらない。
意識は体を起こそうとするのに逆らう身体。
もう  わけがかわらなかった
何がおこり 終わりがどこか。

心はぐしゃぐしゃに泣いていた。
心と身体がバラバラになった。

脳は認識する 
子宮から送られてくる快楽を 増幅させながら
頭の中に撒き散らした「気持ちいい…」と。




こんにちは  いかがお過ごしですか?黒柳蜜子です。
苦しい どうしていいのか…。 迷いながら 悩みながら 考えながら それでも後戻りはしたくなかった   快楽とは何か? 脳逝きとは何か? この後苦悩が続きました。
いま確かに言える事は脳逝きは通過点であり、この先が 楽しみであるということ。
女の快楽の螺旋階段を着実に丁寧に上がりたいと迷うことなくそう思っております。 
 

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