シバリガールズ

光の先にあるもの。


麻縄で身動きが取れず不自由になる事で、何故か心の奥底の自分と向き合える。

麻酔をして、心にメスを入れ切り開き、
自分でも気づかないうちに日々蓋をしている「何か」を取り出して暖かく触れる、
そしてそっとそれを戻す手術の様。

小さくて消えそうで生温い得体のしれない感情が押し寄せる。
それは何処か懐かしい。

行為は被虐的なのに縄は心を抱きしめるように優しい。

 

私は過去に全身麻酔の手術をしたことがあります。
その時脳内で見ていた不思議な世界はただの波形のような世界でした。
一筋だけ光があり、なんとなく、
”あぁこの一筋の光を手放したら向こう側だ” と思っていました。
放さぬよう掴んでいたのか、追いかけていたのか、
きっと何十分かわからないけれど精神の不思議な世界にいました。

緊縛していると時に意識が別の世界に行きます。
先に書いたように、心に触れる手術のような時間。
精神の不思議な世界。そこにもあの一筋の光がありました。
全身麻酔でみたあの世界と似ていました。

ただ違うのは、光の途絶えた先にあるもの。

全身麻酔で光の向こう側に見えていたものは「死」
緊縛でその向こうにあるものは「快楽、その絶頂」

快楽はつきつめればつきつめるほどに、死に近づいていくのだろうと、
自分の体験や、持っているM性、男性との付き合い方からそう思っています。

脳の構造って不思議ですね。



 

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