イベントレポート

ROPE SESSION イベントレポート (3/5)

喜多征一の緊縛

緊縛ショー一人目は新進の緊縛師/縄師として人気の喜多征一氏。
前述の通り、このイベントの主催者でもあり、この緊縛師スペースのオーナーでもある。
彼はもともとアパレル関係の会社を経営していたとのことで、緊縛の最大の特徴は色鮮やかな縄なのかもしれない。
彼が使う縄は、緊縛で一般的ないわゆる麻縄だけども、なんとわざわざ染めなおしているという。
業界外からやってきた彼ならではのある種革新的なものなのかもしれない。
 
色鮮やかな縄が欄間から何本も下げられ緊縛ショーがはじまった。
女性は男性に完全に身体を預けて脱力した様子だ。静かな中で聞こえる音は縄が擦れ軋むような音だ。縛る喜多氏の力を入れる息や声が漏れてきた。女性が身動きが取れないくらいに腰の縄が太く重なって来た時に女性がどこか苦しそうに見えてきた。僕が心配に感じたのと同じタイミングで喜多氏が女性に近くで何か囁き女性は軽く頷いた。
そこから色鮮やかな縄が下げられていた欄間に縄を巻きつけて女性の身体が起きあがった。その時に女性の顔がしっかり見えたが、女性は苦しくなっていくのと比例して感じている。吐息や声が次第に大きくなり僕は一気にショーにのめり込んだ。



脱力した女性が起き上がり座っている時に縛られた手首や足首が様々な角度の欄間に引っ張られていく事でエロさの中に徐々に芸術性が出てきた。一人の人間の身体が宙に浮いていく様を見て美しいとも感じた。



ちょうど芸術性を感じた時に作品が完成した。時間にして35分ぐらいだったが、様々な感情を持った。

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