その他

SM

‪噛み痕  痣の痕  鞭の音  紅い蝋燭‬
‪偏見はなかった 興味がなかったから。‬
‪ただ 暴力的にうつるSMでしか ‬
‪快楽とやらを得られない女性達を‬
‪気の毒だ とは思っていた。‬

‪普通のセックスだけで 感じられないのだと

‪目隠しや 言葉攻め …それらは
SMだと思っていなかったし 私自身
その類には反応しないので プレイとして‬
‪逆に覚めてしまう。‬

‪そんなものより ‬私の上で
大の男が必死に繰り返すピストン運動で
吹き出す汗の方が感じる。‬
‪その汗が計算外にも私の頬に落ちる時
愛しさで一気に悶え 腰がのけ反る  ‬
‪わたしのために こんなにも…と。‬

‪そんなセックスを知らないのだと‬
‪思っていた。‬

‪緊縛 はSMの一種だと‬
‪男性が愉しみ 女性は不自由の中 ‬攻められ
その辺りの紐で手首を縛ってプレイするのと変わらず
バイブレーターと同じ…そう思っていた。‬

‪ーわたしは 愚かにも 無知だったー

‪縄も SMも 奥が深い。‬
‪入り口は狭く  入ると人が詰め合っている。
奥に進めば 人は まばらになっていく
其々に立派な衣装を身につけ。‬
‪もっと奥に進めば …迷子となるほど‬
‪広く 道が分かれはじめる。‬

‪SMが私に教えてくれたことは‬
‪見つめ合うこと。‬
‪心で 頭で 身体で 精神論で 感情論で ‬
‪戦略的に愛する行為‬
‪相手の駒を再び使えるという点で‬
‪チェスではなく  将棋‬
‪それを 楽しみ 笑い合う‬

‪「人が人を想う 気持ち」だった‬

‪そこには澱みがない‬
‪依存も執着も嫉妬も妬みも
虚栄心も持ち込もうともかき消される ‬
‪嘘のつけないフィールド…。‬
‪お互い 必死に相手のために汗をかいているから
よどまない。‬
‪だから愉しめ 笑えるのです。‬

‪「こうしてほしかっただろ?」‬
‪Mに与える S‬
‪「こうしたかったんだ」‬
‪Sを受け入れる M

‪愛しさの果てに壊したくなる衝動も‬
‪傷に触れるように優しく重ねる手も‬
‪目には見えない枠を外しあい遊ぶ‬
‪どれも SM。‬

‪人ありき  ‬
‪ひとりでは できない 成人の遊び‬




「信頼関係」言葉にすれば容易く その真意は目には見えません。「壊す」これもよく耳にするワードです。何を壊し目的は何か?それも人によりけり。ルールのない 大人の愛の遊び。目に見えないものを感じとるには感受性が不可欠であり相手の目となり共感しなければなりません。まるで ダンスのようにリードされ リードする。下を向いていてはマナー違反。‬
‪間合いを取りながら どうか みつめて下さい。‬
‪      あなたを ずっと奥に 招きたい…  黒蜜‬







 

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