緊縛教室レポート
『Studio GLAMDY SHIBARI Presents ROPE SESSION』「SM写真撮影会」に続いて最近、少人数制もはじまった「緊縛教室」に初めてお邪魔させていただいた時の事をレポートにしようと思う。
訪問した緊縛教室では2名の方が緊縛技術の習得に参加されていた。
現在の少人数教室が2名の生徒さんなので、おそらく内容の濃い緊縛教室だったと思う。
内1名の方は後ろで手を結ぶ「後手縛り」の指導がメインだった。
一縄が「後手首本結び縛り」からはじまり、背中を中心として二の腕と肩が身動きできない状態になる縛りだ。
緊縛を少しでも志そうとした人なら分かると思うが、ここまで縛れる様になっていると言う事はかなりの上級者である。
私からすると綺麗な縄目に見えたが、「右側が痺れて来る」「縄のテンションが均一か」「女性に縄のテンションが伝わらない縛りか」と様々な技術指導があった。
今回、緊縛していない足についてもアドバイスがあり「骨と骨があたると痛い」という実際の受け手の惠氏の感想、喜多氏が緊縛師としてアドバイスしており、まさに「緊縛教室」である。
受け手の惠氏の女性目線でのアドバイスをリアルタイムで聞けるのはすごく良いなと感じた。
喜多氏の経験からくる「肩甲骨周りが柔らかい女性は一縄の結びやすい女性」である事や、「ふくらはぎの間にちょど良い隙間があると足が結びやすい」などの緊縛技術に合わせていろんな女性の話を聞けたのも笑えた。
もう1名はSMLuxuryで2度の緊縛経験がある方で、経験が浅く「前手首本結び縛り」の指導がメインだ。
と言っても技術的な事より、女性への緊縛に入る前の所作と心遣いをメインにアドバイスしていた。
両腕を抱える時は「今から緊縛に入りますよ」の合図で「安心ですよ」と伝える事が大事だったり、一縄目を結ぶまでで緊縛が上手か分かる(ここまでで緊縛師の世界が分かる)事や一縄目でスイッチを入れる為には非常に経験が必要という事だった。
二縄の時は女性に対して「縛りますよ。」の合図で両腕に触れてあげる事や、空気の取り方、縄のテンションの掛け方、など話を聞いていると緊縛の技術が高いからモテるのではなく、緊縛をすると女性の扱いに慣れていくからモテるのではないかなと思った。
当然だが技術も教えており、指で押さえて縄のテンションを維持していく事や、縄がしらに合わせて必ず縄尻を合わせる事、絞める位置が高く抜けてしまう、筋肉の隙間に縄が入ると危険な事、という盛り沢山なアドバイスもあった。
教室では一人が集中して緊縛を習うというよりは、僕が思う「SMLuxury」の良さが出て、和気藹々と進んで行った。
技術の高い生徒さんが別の生徒さんを教えたり、お互いに縄を覚えようとしている者同士が交流している姿は、以前の私のSMイメージとは違い、まさに「日本のBDSMにおけるイメージの改善と健全な楽しみ方について考える日本初の存在」ではないかと思った。
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