その他

女のカラダ

セックスで何度も果てる躰を知っていた
十分に満足していた私に
縄は女のカラダを明確に教えた
“知っている”は“知らないの”入り口だった

体がその縄を覚えるころ
「波うつ 」ということを認識した

縄に外身を縛られて 
はじめて内側のカラダに集中した
押し寄せる波をくっきり
膣で子宮で受け止められると
脳が理解する  身体が覚える
そのモノを 「快楽」だと
それまで輪郭のボヤけた波が
クッキリと表れる
身体で受け止めた波を頭が刻む「快感」だと

肌は第3の脳 
精密なセンサーは些細な縄の加減にすら
戸惑い迷い…時に 遮断する

頭は といえば匂いも声も音も灯も空気までも
一括りで「縄」と紐付けされ
どれをひいても ズルりと顔を出す

素直な躰  嘘は つけない

躰は忘れないだろう
私が忘れても 肌が忘れない 

私の受ける縄が観せたのは
心だけではありませんでした    
                                        黒蜜

 

 

 

 

 

 

 

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