鳥居洋介・新保勇樹二人展「NAKED」

鳥居洋介・新保勇樹二人展「NAKED」

二人の写真家が初めて挑んだ「ヌード写真」という哲学
PHOTO EXHIBITION「NAKED」

偶然にも本展示の出展者である鳥居氏にお話を聞くことが出来た。
鳥居氏は本来、アーティストやライブ写真等を中心に作品を撮っており、ヌード写真に挑戦したのは今回が初めてだという。
職業柄、女性を撮る場面が多いため自分自身、女性の体にはあまり興味がないとのこと。
そこで今回展示されている鳥居氏が撮った写真は、全て磨りガラス越しに女性を立たせ、ガラスに焦点をあて撮ったのだとか。
話を聞く前に作品を見ていた為、作品をもう一度見せてもらうと、最初に見た淡白な感想よりも、もっと背景に、摺りガラス越しに映る女性がどんな人物なのか想像し、妄想し、裸の女性の母性を含んだ柔らかなエロスを感じることが出来た。

本展示は鳥居洋介氏と新保勇樹氏による二人で、「女性のヌード作品」というテーマだけで作品を準備し、設営の当日までお互いどんな作品を出すのか一切打ち合わせをなしで来たというのだが、新保氏の作品の方は鳥居氏の作品とは真逆といえるような、日常生活の中のリアルなエロスが表現されていたように見える。

対峙する二人の作品が同時に体感できるおもしろい展示となっていた。

鳥居洋介・新保勇樹二人展「NAKED」
2017.09.15(Fri)~24(Sun)　入場無料
〒150-0011
東京都渋谷区東3-16-6 LIQUIDROOM 2F