瘋癲ノ喜多サン

逝くとは

最近セラピーで「脳逝きがしたいのですが出来ますか?」などとよく若い子からたずねられます。「出来ません、脳逝きというもがどういったものなのかわからないのですよ」と答えます。私に縛られて結果後日なにもしてないのに深いオーガズが来るようになったなどという話は聞くことがありますがそれが脳逝きというものかどうかは私にはわかりません。そもそも女性のオーガズムというものに明確な印がありません、男性ですと射精というクライマックスがあって逝ったかどうかはっきりするのですが、女性に関しては自己申告になりますし(逝ったふりも多いですね)女性によって捉え方はまちまちでいろんなオーガズムの迎え方があります。脳逝きと言いますが、オーガズムは性器などの性感帯を刺激されることで脳で起こることですから全てのオーガズムは脳逝きだともいえますよね。M男さんなかには、縛られて勃起をして射精寸前で大きく痙攣して絶叫する人もいます。一応に彼らはそれを脳逝きといいます確かにオーガズムを迎えているようですが自己陶酔をして逝ってる感も否めません。私の縄の特徴は逝かせ縄でして女性も男性も縛りを入れて指先であらゆる刺激を肌にあたえて行きます。血液やリンパをコントロールしながら受け手の気持ちいいポイントをどんどん突いて行って結果オーガズムに達しさせます。多い人だと何十回も逝きますし、なかには気持ちいいだけで逝かない人もいます。これらも明確な印はありませんから、逝ったと思う思わないか本人が気持ちよく満足するかしないかといったところなんですよね。逝くということは気持ちよくて満足したということなんです。



セックスにおいても女性で中逝きが出来ないのですという相談も多いですね。そんなものは副交感神経を活発にさせてリラックスした状態で大好きな人の丁寧な愛撫を心ゆくまで堪能して、ゆっくりと愛情たっぷりにインサートしてもらって、最低でも20分は射精しないでいろんな速さ強さで体位を変えながら一番深く感じる場所を探し出してもらってそこを丹念に突いて貰えば誰でも逝くことが出来るのです。あなたに問題があるのではなくて、彼の持久力と愛情表現と気配り心配り、気づきが足らないのですよ。中逝きが出来ないと悩む人は脳逝きに可能性をもち短絡的に催眠術(催眠術のまねごと)が出来る人に頼んで逝こうとする。これまたやばい輩がたくさんいますから気をつけましょうね、本を読めばそれっぽいことが出来ます、女性経験の少ない人が女性を快楽の催眠にかけることが出来るでしょうか、そして逝かすなんてそんなのは無理です。とあるプロの催眠術師の人と仕事をした時に「喜多さんは今まで催眠術の勉強をされたことがあるんですか、声のトーンや言い回しが完璧です」といわれたことがあります。「多分たくさんの女性を逝かせているので女性がトランス状態に入るタイミングに必要な声のトーンや言い回しをいつしか覚えてしまったのでしょう」と答え「私は、どちらかというと催眠は姑息だと思っているんですよ」と余計なことを口走り相手を怒らせてしまいました。なんでもはっきりいってしまう、私の悪いところですよね。反省はさておき、なにごとにおいても多くの経験値がないと相手に対してのさじ加減がわかりません。若い人の催眠なんか怖くてたまりませんね、催眠はかけるより解く方が数倍難しいのです。下手をすると洗脳をされて、大きなトラウマが残ることにもなりかねるので注意しましょう。



SMというものは、西洋、アングロサクソンのキリスト教や貴族が発祥ですから日本人にはちょっと馴染まないのではないのでしょうか、日本発祥の緊縛も海外の方が縛るとサーカスや体操や格闘技のようになって艶っぽさがないように、日本人のSMもなかなかどうして本家本元から見るとイケてないのかもしれません。SMは狩猟民族で緊縛は農耕民族といったところでその民族のアイデンティティが色濃く反映されますよね。SMのプレイは刑罰、拷問、緊縛は捕縛、拘束。優しく村社会の生ぬるい日本人には非情なSMは向かないのではないでしょうか、ただしSMのファッション性やエロティカルなところを切り取ったものはほとんど人が共感を持たれることでしょう。、愛情を持ったシバき羞恥、日常から脱却させるための程よい痛み、苦しみこんなSMプラス縄が日本人には最適で恐怖心もなく多くのオーガズムを体感出来るのでしょう。



心地よさ、気持ちいい、愛おしいの連続で逝くのです。逝くことを求めるのではなく、心地よさ、気持ちよさ、愛おしさを与えてくれる人を求めましょう。セックスでそれを求める人、SMで求める人、縄で求める人、どんな形でもいいのです。あなたにあった性癖で快楽を求めて下さい、逝ける相手は彼氏や旦那さんじゃないかもしれません。いやもしかしたらそうじゃない方が多いかもですね、手っ取り早く快楽を求めようとして、エセ催眠術師、エセS、エセ縄師にはくれぐれも気をつけて下さい。一般の人で経験の豊富な人はなかなかいません、取り返しのつかない事故になってしまうかもしれません、まずは信用の置けるプロに相談をしてみましょう。


喜多征一

キュレーター紹介

独自に染め上げた色鮮やかな染め縄を使った緊縛が特徴。自身も緊縛師として全国で活動する傍ら、日本におけるBDSM(bondage, dominance and submission, sadomasochism)に関する文化や価値観を改めるための活動を精力的に行っている。当Webメディア「SMLuxury(エスエムラグジュアリー)」では、編集長としてBDSMに関する情報発信を行う。

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