イベントレポート

承認欲求の果てに (1/2)

このお店での私の呼び名は通称ヤリマンビッチちゃん。

いつしか店長さんがそう呼び出した。私もそう呼ばれる事に抵抗は無いし正しいと思う。
気に入ってるのだ。

40過ぎて独り身で彼氏も、セフレも居なくて仕事は医療事務。ハッキリ言ってつまらない。

モテた経験も無いし、燃えるような大恋愛もしたことない。勿論、sexで逝ったことも無い。
sexなんて男が出せばそれで終わり、気持ちよかった?なんて聞いてくるからそのうち逝ったフリをする様になった。当然男とのお付き合いは長く続かないのよね。

そんな私がハプニングバーへ通い出したのは1年半前。
コマツDXの番組で観たイマドキのSNS活用法。
簡単に登録出来るし匿名だしすぐ削除できるし、テレビを観ながら登録してみた。
見よう見真似でアイコンは顔面口元のアップ。唇には持っている口紅の中で一番紅いのを塗った。口元だけのアップなら私ってなんだかいい女。そう思った。
色んな人種をフォローし明け方まで覗き見た。毎晩夢中になり顔は出さずに胸やお尻の写真、
欲求不満を書いていた。
話しかけられるし、どんどんフォロワーが増えた。


そこで知り合った男と食事をしホテルに行った。顔は好みではなかった。でもsexがしてみたかった。SNSで刺激的な写真や動画をみて久し振りに自分が女である事を実感した。
その男はとにかく舐めるのが好きな様だ。その内人前で私を舐め回したいとDMがきた。
そんな事出来る場所があるの?私はすぐに飛び付いた。
そう、その場所が今の私の居場所となった。
意外に好きかも。みんな裸なんだね。異空間だわ。そんな感想。
そこでは秘密厳守、連絡先の交換禁止だったが私はSNSで仕入れた裏技で沢山の男と連絡先を交換した。どんどん変わる私の容姿と身体にみんなが面白がった。
半年で逝けない女は卒業、どんどん感度や性感帯が変わり舌を出しながら逝く癖がついていた。



ハプニングバーの隅っこにある緊縛のスペース。私には関係ない、立ち入らない、興味ない
ものであった。おじさんがおばさんを縛ってる。そのあとコソコソヤッてる。たまにおばさんの声が聞こえてきた。



ある日仕事帰りに一人で軽く食事をしお店に顔を出した。なんだ、今日はハズレか。カップルが覗き部屋でヤッてる。誰も覗い
ちゃいないけどね。
おじさん達がデカイパンツ姿でお酒を飲んでる。こちらを見てニヤニヤしてる。マズイ無理な人種だな、ヤリマンビッチちゃんも流石に人を選ぶ。助けを求めてマスターの近くを陣取った。マスターと話していたら緊縛スペースからおじさんが…。おじさん一人で何してたの?
そして私の隣に座るのね。マスターから紹介されたその人は緊縛師の見習いさんだっだ。
みんなから見習いさんと呼ばれていた。綺麗に禿げたおじさん、会話が楽しい。初対面でこんなに話して笑ったの初めてじゃないかな。人の心が分かる優しい見習いさん。
「受け手してくれないかな」唐突だった。ウケテ?ハイ??
今日はいつものマダムが来れないとのこと。デカパンおじさんより見習いさんの側にいた方が居心地がいい。緊縛は分からない
けど見習いさんになら身体を貸せる、預けていいそう思った。



見習いさんは凄くいい人だけど…正直緊縛の良さが分からない。sexの方が楽しいぞ。
沢山話をしてくれる見習いさん、今度の日曜日にお師匠さんのお宅へ伺う事。そのお師匠さんを心から尊敬してる事。誘ってる?見習いさん?



次の日曜日、11時に五反田駅で待ち合わせた。お師匠さんのお宅へ伺うのに手土産を一緒に選んだ。お師匠さんはあんこが好きだからとモナカを買った。行き道の蕎麦屋でご馳走になり、お茶もした。ずっと楽しい会話が続く。緊縛の話もしてくれた。カフェから5分もせずにお師匠さんのお宅へ。古い一軒家を想像してたらマンションの一室なんだ。
インターフォンを鳴らすと20代くらいの女性が出迎えてくれた。えくぼが印象的。
数人の男の人が集まり談笑をしていた。輪の中心はお師匠さん。すぐに分かった。この人だと感じた。見習いさんはお師匠さんに挨拶を済ませみんなに私を紹介した。
「42歳のヤリマンビッチちゃんです。いつものお店の看板熟女!」は?八百屋の看板娘並みに簡単に紹介したね。オープンな見習いさん。なんだか自慢げ。
お師匠さんも笑顔で話しかけてくれるし、スタッフ?の女性や受け手の女の子も気さくだ。



どうやら今日は緊縛の練習会の様だった。驚いたのは海外の生徒さんがいた事。大男。
私も受け手として参加した。見習いさんや生徒さんにも縛られた。何が良くて何が駄目なのか分からないが、とにかく縛られ続けた。やーん。早く帰りたい。縛って、解くまで時間を要するのでそれを何回か繰り返したら時間はあっという間に過ぎた。



お師匠さんに呼ばれた。
「縛ってあげるよ」
イヤイヤイヤ!!いくら図々しいヤリマンビッチでも物の価値は分かる。見習いさんから聞いていた。先生はホンモノ、男の憧れ。縛って数万、数十万もらうプロだと。
でもお師匠さんに言われると断れない…引き込まれる



そして私は脱いだ…………。


その時の記憶は有りません。縄跡だらけで眠りから覚めました。


2018.10.14 東京日曜道場二部喜多緊縛Live
写真:ミキさん


その後ヤリマンビッチちゃんはお師匠さんの元に通い続けてます。
見習いさんごめんね。
あなたの縄では何も感じなかったわ。



妄想と現実の交差点読んで下さり有難う御座いました。
 

キュレーター紹介

ake

イメージコンサルタント、ベリーダンサー、モデル、変態の四足のわらじを器用に履きこなします。どうして私が『見た目』にこだわり『美の追求』をし、『素敵に歳を重ねる』事に趣を置くのか。そしてSMとの出会い、緊縛が私に与えてくれたもの。 考え事と妄想の交差点。読書をして恋をし、電車に乗っても恋をする。恋多き女とは私の事ね。

会員登録をすると
コメントを投稿する事ができます

ログインする 会員登録

コメント

この記事に対するコメントはまだありません