その他

エロスのお作法〜ある村の花達〜

私の田舎は本当に田舎だ。猿は凶暴で鹿は家の目の前の林でつがいでこちらを見つめ後尾の邪魔よ!と言わんばかりだし狸は飛び出して来たら車で引くしかない。下手に避けたら狭い道路なので山に突っ込むか、沼に落ちてしまう。そんな場所に咲いた花たちを想ってみた。



まず、私が生まれ育った場所は大変のどかで商店は一軒もない。(昔はあったが年老いてご勇退された)スーパー、コンビニは隣町へ車で20分、30分走れば石巻のイオンタウンがある。そんな所だ。
そんな村に暮らす女性は…。学生はいない、子供もいない。若い夫婦もいない。
何故かと言うと東日本大震災で被害を受け大川小学校、中学校が閉校した為。子育ての環境が乏しいのだ。震災当時から数年、閉校するまで大川小学校は他の小学校を間借りしていたが全ての生徒が卒業して閉校した。
中学は近く(と言っても自転車では通えない程遠く)の中学校へ。

そう、いるのはうちのお母さん世代50〜90代の女性ばかりなのだ。(若い方居たらごめんなさい、私が知る限りこんな具合なんです)


そんな田舎に咲く花達のお話。

その中の一輪の花の代表は私の母であろう。
私がよく使う「美の追求」と言う言葉は私が小学校の頃母が教えてくれた。
当時は母30代後半、矯正下着や高い化粧品を使っていた。今私も30代だが気持ちは分かる。
だって下降を辿るのは目に見えて恐ろしいと感じているのだから、食い止めなければ!とあれやこれを試しまくる。
そんな母は間もなく還暦。
孫もおりおばあちゃん業もよくこなす。
だけど、楽しむ事は忘れてはいない。下着はWACOAL一筋(その影響で私もWACOAL一筋です)
会社に新しい社員が入ればおめかしをして出勤(やはり第一印象が大切との事)会社のお茶会、飲み会お食事会にも張り切って参加し、頼まれてもいないのに余興まで準備する母。実はかなりの変態。武勇伝が沢山有るがとても公開出来やしない。(頼まれてもいないのに勝手に良かれと思ってやっちゃう私…母親譲りかも!)
そして何を期待してか還暦祝いも兼ねて同窓会を温泉旅館で泊りで行うと決まれば1年以上前から張り切り、筋トレを開始。(3日坊主で終わってましたw)凄く楽しみにしているようで帰省する度に進行具合の話をしてくれる。なので私は心中で「お母さんにいい事(同級生とムフフな)があります様に」と願っている。
未だにスキンケア、お化粧品に拘り身なりを気にする母を見るとやはり女たるもの一生女であるべきだと強く思う。艶々している女性は美しい、笑顔が絶えない女性に人は集まりたくなる。

色んなコミュニティに参加し私よりLINEが多く、頻繁にスマホが鳴る。

母の友人達もバリバリ元気で仕事や家事をこなし子供が離れた分介護が付いてくるが皆活発で若々しい。
田舎だから…とか、都会だから…にとらわれず置かれた環境、立場を受け入れて楽しむ。
それに尽きる。

震災から9年、多くの方々が犠牲になり未だに見つからない行方不明の方も2500人以上おられる。被災地となった私の地元の女性達は強く美しく立派に咲いてます。


この親にこの子有り。
受け継がれた変態魂はしっかり燃え続け、今私は堂々と生きている。
私をありのまま包み込み受け入れてくれる母はとても大きな存在です。
過去の不倫もどんな彼氏でも良く話を聞いてくれる。


田舎に咲いた花達は今日だけ先に逝ってしまった花達を弔い追悼するでしょう。
そして明日からまた美しく咲き誇るでしょう。



変態母ちゃんから産まれた変態女

↑撮影:変態運転手さんw



 

キュレーター紹介

ake

イメージコンサルタント、ベリーダンサー、モデル、変態の四足のわらじを器用に履きこなします。どうして私が『見た目』にこだわり『美の追求』をし、『素敵に歳を重ねる』事に趣を置くのか。そしてSMとの出会い、緊縛が私に与えてくれたもの。 考え事と妄想の交差点。読書をして恋をし、電車に乗っても恋をする。恋多き女とは私の事ね。

会員登録をすると
コメントを投稿する事ができます

ログインする 会員登録

コメント

この記事に対するコメントはまだありません