‪下着のラインを‬
‪じっとりとなぞる指 ‬
‪だらしなく剥がされていく‬
‪鏡越しの視線に悶える‬

‪太もも辺りでひっかかる布は‬
‪マヌケなのに ‬
‪興奮を肌に突き立てられ‬
‪片脚を腰に絡めようと添わすが‬
‪応えては もらえない。‬

‪恥ずかしさで目は見れず‬
‪口元を見つめるのがやっと‬
‪犯すように舌を絡めたのは‬
‪むしゃぶりつきたい衝動が‬
‪抑えられないから‬
‪「…ください」が言えないから。‬


‪教えてください‬
‪これは セックス？  それともSM？‬

‪線引きはどこ？‬

‪どちらが S？ どちらが M？‬

‪交わす言葉は 少ない‬
‪なのに 寂しくない。‬
‪焦らされているのに 愛されている‬

‪触れてない手が 肌を撫でる‬
‪反射的に 声が漏れる‬
‪仰け反る躰には 力は入れない‬
‪必ず 支えてくれる ‬
‪期待ではなく 信頼。‬

‪もう２度とない ‬
‪この瞬間に‬
‪酔いしれ繋がる興奮。‬




‪その都度 求めるものが変わる。愛の表現だったり 確認だったり 慰めだったり ただ、貪ったり… 。セックスとSMの線引きがどこなのか わかりませんが 脳が蕩ける瞬間を思い返すのが好きなのです。罪深いですか？‬   でも、もうきっと戻れない。ごめんなさい。                                               黒蜜‬