瘋癲ノ喜多サン

ふたりで飲みますレモンティ

今年に入ってから、私が青春時代に熱中したミュージシャンが次々に亡くなっていく。こんなこと今までになかったよな、などと思っていたら自分が年老いていることに気がついた。私が憧れていたミュージシャンなのだからみんな高齢者な訳だ、何を隠そう私も今年還暦を迎える。そうもうおっさんではなく爺いさんなのだ。緊縛師という職業であればエロ爺いさんの方が箔がつくのであろう、なので実のところあまり気にしていない。

若い頃は麻をふかしイガイガした音楽しか聞かなかったのに、爺いさんになったら麻で人を縛り耳障りのいい音楽を聞いている、まったく麻の好きな男だ。ロックを聴きながら退廃的に生き、早死にすることがかっこいいと思っていたのに、AORを聴きながら体を整え少しでも多くの人を解放したいと思って腸活をしている。そしたら痩せてしまって友人に癌じゃないかと心配されてしまった...健康志向のミックジャガーを嫌悪していたのに健康志向の緊縛爺さんを楽しんでいる。

素晴らしいギター弾きたちのご冥福をお祈りします。
合掌

喜多征一















 

キュレーター紹介

逝かせ縄という妙技を操り、多くの女性を快楽の果てと誘う。東京と名古屋に道場を持ち、日本古来の文化である美しい緊縛を多くの生徒に伝承している。美しくなければ緊縛ではない美しい緊縛は気持ちがいい、それは肉体と精神と性が解放されることだ。

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