瘋癲ノ喜多サン

喜多征一が縛るということ

私の縛りをふたつの視点から見てみましょう。
ひとつは直接私に縛られたら人は、
何を感じ精神にどう影響を及ぼすのか、
もうひとつは私が縛っている女性を異性が見ると
何を感じ何を思い出されるのか、
私は常に縛られる人がどんな精神状態あり
何を感じようとしているかを
全身全霊で受け入れているのです。
科学や物理で解明することができない
ソレに取り憑かれている訳なのです。


*下記の文章はご本人の承諾を得ています

【セラピーを受けたあさみの場合】

喜多さん
あさみです。
先程はありがとうございました。

私は幼少期から父に虐待されて

自分を出すことができずに不器用に生きてきて
苦しさを感じて生きてきました。

それを全部受け止めてくださってるように感じて
最初は緊張していましたが、
身を委ねることができました。

後ろからハグしてもらったときは、
亡くなった父を感じてました。

暴力を振るわれてましたが、
父が好きだったし、
父にそうして欲しかったのかもしれません。

普段はなかなかそういう深いところに意識が
いかないので、すごく貴重な時間でした。

月曜日からお仕事も頑張れそうです。

ありがとうございました。

〜後日このようなメールもいただきました〜

喜多さんに縛っていただいてから、
自分に映る世界に色がつきました。
すごく不思議な感じです。

そして人に受け入れられる、
否定がない空間の居心地の良さも
たくさん味わえました。

自分と向き合う贅沢な時間、
継続してつくっていけたらいいなと思っています。



【縛りを見たシモカワさんの場合】

喜多先生
モデルの女性方

本日は素晴らしい会を拝見させていただき、ありがとうございました。
所謂SMに興味を持ち始めたのは中学からで、
当時の昭和の本屋にありがちなお婆ちゃんが店番をしている本屋でSMマガジンを立ち読みし、
たまに買っては親が帰る前に団地の焼却炉で燃やしてました。
若いお姉ちゃんが店番の時に買おうとしたのですが、
あんたいくつなの?と言われて、
間違えましたこっちの本でしたと欲しくもないのにバレバレなのに
SFマガジンを買った思い出があります。
興味はあるものの実践も実際の生の緊縛も見たことがありませんでした。
でも、実際齢六十にして、
やり残した事をやろうと縄を習いたいと思い、初めて参加させていただきました。
私は今日の話にも出た団鬼六さんの小説や雑誌、
谷ナオミさんの映画などから得た知識しかなかったのですが、
メールでやり取りしているM女から
真のSMは精神的な世界と聞きました。
今日の会を拝見し、まだわかりませんでした。
女性は先生が背後から身体に触るだけで、感じており、
また解いた縄が肌に触れるだけでも同じ。
SMにおける肉体的な逝き方、
精神的な逝き方とはどういうものなのか、
縄師としての歓びとはどういうものなのか、
いろいろお話が聞けたらなと思いました。
また、同好の士と話ができる場があればご教示ください。
ただ言えるのは、女性たちの身体の震える様、
逝った姿に今まで感じなかった興奮がありました。
お二人への先生の異なる責め方、女性の逝き方素晴らしい。
先生の縄は芸術です。
まー、いろいろ書きましたけど、ただの変態です。
ありのままが良い、そう思ったひと時でした。
ありがとうございました。

シモカワ


どうでしょうかどちらも素晴らしい文章ですね。
喜多征一が縛るということの
本質を感じ取っていただけて、
とても嬉しい気持ちです。
こちらこそありがとうございました。

シモカワさんが観られた十三回心縛美実演会の写真です。

あかね
撮影:ミキさん






















珠妃
























 

キュレーター紹介

逝かせ縄という妙技を操り、多くの女性を快楽の果てと誘う。東京と名古屋に道場を持ち、日本古来の文化である美しい緊縛を多くの生徒に伝承している。美しくなければ緊縛ではない美しい緊縛は気持ちがいい、それは肉体と精神と性が解放されることだ。

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