夏サンダルをはきまくってかかとガザガザ、タコ、マメで皮ズル剥けになっていませんか？私は職業柄女性（たまに男性）の素足を直に素手でさわります。正確にいうと足の指に縄をかけるのですが、ここを縄で締めつけてほどく時にスルスルとゆっくり縄を這わすととても気持ちがいいのです。縄の気持ち良さはさておき、女性もいろいろで、とても丁寧に手入れをされてそのまま舐めまわしたくなるような綺麗な足の人、おいおいキミはおっさんか？と思わせるくらい荒れ果てた足でかかとはヒビ割れた鏡もちのようでタコマメのオンパレード、指の皮はベロベロ。10代の娘でもこんな感じの人もいるし40、50代の人でも綺麗な足をしてペディキュアも綺麗に施している人もいます。年齢に関係なく女としてどう自分と向き合っているのかということなのでしょう。なのでM男さんの足はおそろしく汚い、女装子さんも見た目だけ女を装おっているだけなのでM男さん並みに地獄の汚足をしています。お金を払ってセラピーおいでになられる方はとても綺麗にして体にもボディクリームを塗って完璧に仕上げてお越しになられます。モデル志望や撮影で無料で縛られに来る人に多いですね足の手入れがされてない人、若い子だとおそろしく足の爪が伸びている子もいます。なんとなくわかりませんか自分にお金をかける人とかけない人の女性としての因果関係。その気持ちなんですよ女性が本当の意味で綺麗になるかどうかってことはですね。



女性の美意識はとても大切ですよね、年齢に関係なくどう女として生きるのか、セックスもただ動物の交尾のようにウハウハするのか、もちろん肌の手入れやムダ毛の処理などしないでプリミティブなセックスです。かたやセックスのときにでも、お互いの表情で会話をしてエレガントに身をこなし、ランジェリーや香りを楽しみながら上質なエロティシズムでセックスをする。もちろん肌やムダ毛はいうまでもありませんよね必須です。加齢をしていけばもちろん若い頃のように弾けるようなピチピチの肌は望めませんが、指が触れたときに吸いつくようなやわらかい肌を作ることは出来ます、私はこれが大好物です。しかしそれにはお金も毎日の努力も必要になります。日夜自分の体をケアしている女性の姿は美しいですよね、その時間を大切にして想う人のこと思い浮かべながらケアをする。いくつになっても綺麗でありたいと思う女心　これが最高の女性を作り上げてゆくのだと思います。匂い立つような色気と清潔感、人生経験に裏打ちされた豊かな表情、ひけらかさない知性、好奇心が教えてくれた洗礼されたセンス、こんな女性は絶対に足が綺麗なのです。



この記事を読みながら「あらやだ私大丈夫かしら」と思う人は得てして大丈夫なのです。「あーあーあるよね」なんていう人がガサガサのズル剥けだったりするのです。緊縛教室に通う生徒さんでも体臭がきつく汗だらけの人ほど着替えもしないし、汗拭きシートを利用もしないし、手も洗わないのです。逆にいつも小綺麗にして清潔感漂っている人の方がとても気を使って一縛ごとに汗拭きシートで全身を拭きその都度Tシャツを変えたりするのです。世間を見渡してもそう思いませんか、気にする人はどこまでも気にして無頓着な人はなにがなんでも無頓着。これは男性女性関係なくそうなんですよ、容姿やマナーに気をつかう人には気をつかうパートナーが寄ってきますし、無頓着ちゃんには無頓着くんが寄ってきます。この二人が結婚して家庭を作ると無頓着一家が出来あがり無頓着一族へと成長して、これが夏場になると家族でクロックス短パンTシャツ首からタオル族となっていろいろなところにアクティブに出没するのです。無頓着一族は気を使わないためかタフで行動的で、気づかいさんたちをより暑くさせるのです。うん？話がなんか変な方にいってしまいましたね。



実は55歳のヨレかかったおじさんの私でもスキンケアやムダ毛処理をしています。毎日裸足で縛るわけですから汚い足をしていたらみなさん気持ちが悪いですよね、えーー先生水虫ですか　なんて人に縛られたくないですもんね。まぁ風呂上がりにおじさんがスキンケアをしてる姿は見せられたものではありませんが、毎日少しづつやってるとオヤジの肌でも綺麗になっていくのです。これはとても気持ちがいいものですよ、花を育てている感覚に似ています。老若男女問わず美と清潔の花を育てて、心も体もシンプルに美しく保ちましょう。
春夏秋冬いつでも足は綺麗に、見えないところも美しく。

喜多征一