瘋癲ノ喜多サン

名古屋道場9月19日に引越します。


名古屋道場を引っ越すことになりました。

6年半前、本当に緊縛で食べられるのかよ周囲から言われましたね。

緊縛歴こそ長いが、人に教えたこともないし道場運営をどうしていいかもわからず始めた名古屋本道場。

この場所に別れを告げることになりました。

畳に染みるいろいろな跡、涙、鼻水、愛液、汗、

そして生徒さんたちの努力を表す畳の擦れ

どれもいい思い出となりました。



3階建ての一軒家に一人で住むのは大き過ぎます(月の半分は東京に居ますし)

6年前は、大学に通う息子と娘と3人で住んでいましたから丁度よかったのですが、(緊縛道場に子供たちと住んでいたんですよ変な家族ですね)

子供たちも社会人となり巣立って行って今は私ひとりで持て余している状態だったのです。

そこでもう少し小さな物件を探してみたらなんと素敵な部屋を見つけました。

名古屋の繁華街栄から徒歩圏内なのに静かで近くにとても綺麗な公園のある

昭和感満載の古いビル、和室も3部屋あって緊縛に最適

しかも今より家賃が半分以下なんですよ。即契約!

ということで今月の19日に引っ越すことになりました。

50歳までの人生ではどんどん上昇することに重きを置いていた私が、

会社の倒産で贅沢三昧の生活に終止符を打たれ、

社会的信用も全て失い、私にまつわる全ての所有物は強制断捨離に

自己所有出来たものは生活の足となる車のみ(国産中古のコンパクトカー)

そして借り物人生を始めたのが8年前です。

この8年間は、前の50年間よりリラックスでき自然体で幸せでした。

我が師、名和征爾先生が生前欲まみれの私に

「人はものを所有すればするほど心が醜くなる。まさに今のお前だ」

と言われました。

当時はまだ30代後半でイケイケオレ様社長

嫌味な車で初めて先生のところに訪れた時には先生は無でした。

私の存在そのものに対してなんの評価にも値しない無なのです。

先生に出会って20年

私はとうとう最後の所有物の車を今回の引越しで手放すことにしました。

家賃を下げ車を手放し、今までの私からは考えられないですね。

車なんて人の何十倍も乗ったことでしょう。

家も次から次へと所有して最後にはビルも所有する有様

まさに心の醜い男だったのです。

しかし、会社の倒産による社会的制裁等で本当に心が清らかになったのでしょうか?

人間はそう簡単に本質を変えることはできませんよね。

ただ少しは濁りが取れてきたとは思います。

そして今回の引越しで、次のステージへの濾過が始まったのでしょう。

身軽になれる自分が嬉しくてたまりません。

こんなにワクワクする引越しは初めてです。

是非一度みなさんも遊びに来てくださいに、美味しい緑茶でもお淹れしましょう。


喜多征一


*写真:マーチンさん

キュレーター紹介

独自に染め上げた色鮮やかな染め縄を使った緊縛が特徴。自身も緊縛師として全国で活動する傍ら、日本におけるBDSM(bondage, dominance and submission, sadomasochism)に関する文化や価値観を改めるための活動を精力的に行っている。当Webメディア「SMLuxury(エスエムラグジュアリー)」では、編集長としてBDSMに関する情報発信を行う。

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