瘋癲ノ喜多サン
猥雑の美学
やはり街というのは、俗っぽくて、猥雑で、下品で、
阿呆みたいな歓楽街がなくちゃつまらない。
洒落たカフェだの、レストランだの、
そんな場所ばかりじゃ前戯には良いかもしれないが、
情と欲が絡み合う本番には、どうにも役不足だ。
見ろよ、あのネオン。
品がない。
だが品のなさこそ、
行き場をなくした魂みたいで、どうにも嫌いになれない。
最近じゃ駅裏の開発が進み、瀟洒なマンションが、
これまた品のない不動産屋の手で高値で取引されているらしい。
そのかすみとりで儲けた金を、最終的には駅前の旧繁華街
うす汚れた歓楽街の、湿気臭い飲み屋の、阿呆な女にいれ込んでいく。
洒落た街で生まれた金も、けっきょくは猥雑で、欲情渦巻く、
人の暮らしと密接にくっついたエロスの場所へと回帰するのだ。
死に場所をここにしてみるか
この前インド人が運転する
テスラのSUVに轢かれかけたことだしね。
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