シバリガールズ
緊縛女子-惠-第1話
―STUDIO GLAMDY SHIBARIとの出会い―
意外と言われる事が多いのだが、高校時代私は学年の生徒300人中女子が30人しかいない工業高校に通っていた。
元々同年代の男子という存在が苦手で毛嫌いしていた為、男子から嫌がらせをうけることもあったが上乗せして私が反撃するのでそれは広まることもなかった。
ある時頭の固い男性教師や、幼稚な同年代の男子のなかでの「女子」とゆう自分の存在がストレスになっていた私は学校帰りにぶらついた駅ビルの中の美容室で、なんの躊躇もなく長い髪をばっさり切った。
ベリーショートと呼ばれるような可愛らしいものではない、横は刈りあげてしまったのだから。髪を切った自分は、男でもない、女でもない、もっと強い存在になれた気がした。
清々しい気分で駅のエスカレーターを降りていると隙間から何やら見たこともない様な柄の洋服が見えたので、気になって近づいてみようと思った。
しかし普通の駅ビルの、ドラッグストアやコーヒーショップ、無難で安価な店が並ぶ中、ひときわ異彩を放っていたそのお店にはなかなか入りづらいものがあった。
見たこともない大きな和花柄、ど派手なパンツ、その中にはロックテイストの蛇柄やヒョウ柄もあった。とにかく柄、柄、柄の柄地獄。
その中でも見たこともない大きな和花柄は何処か淫靡な色気を放っているので、わたしは見てはいけないものを見てしまった感覚に陥った。
不思議な着こなしの女性店員に誘導されて店に入り、私はレジの近くにあった蛇革の首輪を買って店を後にした。裏の刻印には「GLAMDY」と記されていた。
それが私とGLAMDYの出会い。
毒がゆっくりと回るように、気付いたら私はGLAMDYの赤い和花柄を毎日の様にまとっていた。唯一無二の世界観を持ったデザイナーを尊敬していた。
そして数年後にはGLAMDYで働き始めたのだが、
そのデザイナーこそが、後のSMLuxary編集長であり縄師の喜多征一なのだ。
当時学生の私が今、そのデザイナーが縄師になり、自分がその緊縛モデルになっているだなんて到底想像できなかった話だが、赤い和花柄に毒された感覚と、緊縛に毒された感覚はなんとなく似ている。

緊縛女子-惠- 続く
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