その他

自縄自縛

はじめまして、黄華-ohka-と申します。

本名…ではありません。

私が最初に黄華と名乗り出したのは15歳の頃。冬から早春にかけて咲くフリージアに憧れたことから由来しています。中学ではクラス委員を務める真面目な女子学生で、高校は「異性との交際を禁ず」や「髪形については、おかっぱか乙女刈り、長い者は2つに分けて三つ編みのおさげにすること」と学生手帳に挿し絵入りで載っているような時代錯誤な女子校に通っていました。
 

当時、大阪のアメリカ村などでは、アンダーグラウンド、フェティッシュ、エログロナンセンス、耽美、ゴシック、ロリータ、サブカルチャー、ヴィジュアル系などが流行していて、たくさんの写真家・芸術家・表現者を自称する人たちがいました。10代の私も、ご多分に漏れず、そういった流行にのめり込み、放課後や週末にはライヴハウスやクラヴやお茶会に通う日々。学校では校則違反をしない地味で真面目で模範的な学生を演じ分けていました(奇しくもゴシックやロリータが流行していたおかげで、校則の「おかっぱ」が自動的にオシャレに繋がり、私の二重生活を大きく助けてくれていた気がします)
 

とはいえ、未成年ですから、やりたいと思っていても体験出来なかったことばかり(ただ見ているばかり)で、成人してからも、世間体や恋人の反対、なによりも「いい子でいないといけない」という思い込みによって自らを抑圧してきました。今思えば、随分と時間と若さを無駄にした気がします。
 

一般的に箸が転げても可笑しい年頃なんて言れるほど思春期とは良くも悪くも多感な時期。その頃に知ったけれど体験出来なかったものたちは、今でも私の「思い残し」となり、自らを構成する核の部分で燻り続けています。今回、こちらのSMLuxuryのキュレーターとして活動することで、自らかけてしまった沢山の呪縛を開放しつつ、それが少しでも読んでくださるみなさまのお役に立てば幸いです。

拙い文章では御座いますが、以後、お見知り置きくださいませ。

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