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『ぶんしょう舎』で合点がいったこと

 『ぶんしょう舎』(主催:amayadori)という、ライター講座に通っている。

前回は、テキストサイト管理人のPatoさんが講師だった。その肩書きにピンとこない人もいるだろう。ひらたく言うと「Webでバズる記事」を何本も打っている凄腕ライター(他称)である。

重要なのはその背景に、①ほぼ文章のみで面白いことを書くしかできなかった(画像掲載が困難だった)、②バズの起こり得ないウェブ黎明期に、③毎日多数の読者が訪問するサイトを運営していた経験がある、ということだ。


……では、
 
SMluxuryで、どうしてそんな話題をだすのか。


それは、Patoさんの講座をきいているうちに、「緊縛師の喜多征一という人に興味を持った理由」に合点がいったからだ。もっと大きく言うと、わたしが他人に関心を抱く理由ってこれだ!と分かったかんじ。



バズった記事にはワケがある。

とはいえ、教えてもらったすべてのポイントを押さえれば必ず万人にウケるってわけでもない。ただ、人の目を引き、人が関心をもち、人が納得いき、再読したくなり、広めたくなるときの条件はいくつかある、というのはPatoさんの講座でじゅうぶん読み取れた。

簡単にマネできる手法ではないし、完全コピーすればいいという話でもないが「なぜその記事は引力を持つのか?」を考えて、やり方を研磨することはできそうだ。



喜多征一さんのことに戻そう。

先生は、生身の人間だし、ウェブ記事のようにバズっているわけではない。バズりたいともおもっていないだろう。ただ、Patoさんが言っていたこと(クローズドな有料の講座内容なので具体的な詳細は省く)を、緊縛というジャンルで実践しているような人である。喜多先生の技術や生きざまに触れた人たちは、はじめは些細な興味でも、知らないうちにたいてい惚れてしまう。評判は、じゅうぶん流布している。


そして、

冒頭で書いた「いまや凄腕のライターであるPatoさんが持つ重要な背景」をおもいだしてほしい。喜多征一さんも、まさしくそれに当てはまるのだ。


①ほぼ緊縛をする現場のみでBDSMのよさを伝えるしかできなかった、②バズの起こり得ないウェブ黎明期から、③多数の愛好家が訪問する道場を運営していた経験がある、ということだ。


おふたりとも「やり込みかた」が伊達じゃない。

Patoさんは新しい記事がでるたびご本人のことが気になってしまうし(自分自身をネタにして切り売りすることがなくプライベートが謎)、喜多征一さんは道場まで縛られにいくたび以下同文である。


なんなんでしょうね。

分からないからおもしろいし、知ろうとすれば発見があるからたのしくなる。とにかくわたしは、のんびり観察していこうとおもう。

キュレーター紹介

五反田道場の縄受け手。猥談バーの民。なんでもありなフェチフェスのBlogでライターをしています。

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