瘋癲ノ喜多サン

逝かせ縄?逝かなくてもいいんじゃないの

 



喜多縄の代名詞として逝かせ縄などといっているのですが、逝かせようとして縛っている訳ではないのです。気持ちのいい縛りをして、時には苦しくも辛い責めをして受け手を悦ばせている結果逝くのです。逝かせ縄と初めて口にしたのも緊縛セラピーのお客さんで「喜多先生に縛られると何回も逝きまくって本当恥ずかしいわ、まったく逝かせ縄なんだから」と口にしたのがきっかけなのです。昔から確かに私が縛るとオーガズムに達する人が多くいまして、私の緊縛を名付けて逝かせ縄と呼ぶようになったのです。





逝かせ縄などと名乗っているものですから、セックスで逝けない人や自分は不感症ではないかと心配している人が緊縛セラピーにやってきます。誰でも一回で逝かせられる訳ではありませんし治療院でもありません。最近巷では、脳イキとか催眠とか色々と逝かせる方法があるようでいろんな人がそのメカニズムを解説していますが、私は緊縛師なので逝かせ縄のメカニズムを学術的の説明することはできません。ただひとついえることは受け手を心からリラックスさせて気持ちいいと思うことをしてればいつかは逝くということです。そして何回も縛って受け手を観察して性的嗜好や気持ちのいいポイントを見抜き快感の幅を広げて、くすぐったいから痛いまでを全部を快感にしてしまえば小指の先をつまむだけでもふくらはぎに爪を立てるだけでも逝くようになります。もちろんその前には縛って肌感覚を敏感にしておく必要があります。





それとなにより大事なのは、受け手との間にある空気感です。是が非にでも逝かせてやろうなんて気持ちを持てば引かれてしまいますね、懐深く包みこむように縛ることです。そのうえ女性は気まぐれでちょっとしたことで冷めてしまうので細心の気配りが必要です。逝かせ縄を習いたいという男性がたくさんやって来ます。逝かせ縄ライブを観たらあんな技があれば人生バラ色だと思うのは当たり前のことですよね。逝かせ縄を習得するためには喜多縄の技術を最低でも3、4年は学ばなければいけません。その緊縛技術を身につけた後に受け手に対する間合いや観察するポイント空気の作り方、手足の持ち方触り方、抱きしめ方、爪の立て方肌のつまみ方、歯の立て方、呼吸の仕方などなど数多くの女性に対しての接し方責め方を習わなくてはなりません。すると10年近くは必要ですよねこれは大変だ頑張りましょう、しっかり教えますよ。ただし恋人など心が通じ合うパートナーを縄で逝かせるのであれば2、3ヶ月真剣に緊縛技術だけ学べば簡単にパートナーを逝かすことができます。好きより凄い愛撫はないのですからね。





逝かせ縄やら脳イキやらクリ逝きやら中逝きやらいろんな逝き方があるけれど、別に逝かなくても気持ちよく生きられればいいのだと思います。逝くことに執着しすぎるとより逝けなくなりますし、気持ちいいことをたくさんしてもらって大好きと叫んで生きていれば、逝っても逝かなくてもどっちでもいいのではないのでしょうか、そんな思いで大好きと叫んでいればきっと逝きまくります。

喜多征一

 


*写真はハワイ在住のカメラマンCHICOの作品です。(モデル/SAKURA)
http://hiddenblackmask.com

キュレーター紹介

逝かせ縄という妙技を操り、多くの女性を快楽の果てと誘う。東京と名古屋に道場を持ち、日本古来の文化である美しい緊縛を多くの生徒に伝承している。美しくなければ緊縛ではない美しい緊縛は気持ちがいい、それは肉体と精神と性が解放されることだ。

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