瘋癲ノ喜多サン

太宰というエロスを縦横無尽にして

あまり頭を下げたことが
なかったのですが
やれば出来るものです
なかなか自分試しにはいい
経験を増し
歳をかさねると言うものは色っぽいものだ

太宰治が大好きというわけではないのです
中2病的ナルシストの女好き
薬物や酒でのトランス好き
被害妄想の誇大妄想狂
近くにいるとやっかいな男
そんな所に
親近感を抱かないでもないのですが
ただ出生は津軽の金持ちのぼんぼんで
父親と兄は国会議員
どちらかと言うと
ひがみの対象の人間だったのです

昔文学青年だったかのような
陰のある風貌が魅力のサラリーマン
社会主義は何処へと暇つぶしの団塊世代
もはや力を削がれた既得権益の爺さんたち

太宰のゴシップに騒いで
エロチックな妄想に子宮を熱くして
勢いでつまらない男と結婚してしまい
望んだ小さな幸せに物足りなさを感じつつも
太宰が愛した女を蔑み嫌悪し
太宰の影にエロスを感じる矛盾

世間から二人っきりにさせられて
はたから見ると仲のいい初老夫婦
相方以外には相手にされない
究極の選択での契りの男と女
ごく稀に男女としての確認のため肌を合わせるときは
もちろん互いに違う人を思い昇天する

腰高で尻にジーンズを食い込ませた
一見ひとがよさそうだが
酔うと見境なくなる検事正
悦ばすことの出来ない男根をぶら下げて
これでお前もおれの女だなと
人生を棒にふる






 

キュレーター紹介

逝かせ縄という妙技を操り、多くの女性を快楽の果てと誘う。東京と名古屋に道場を持ち、日本古来の文化である美しい緊縛を多くの生徒に伝承している。美しくなければ緊縛ではない美しい緊縛は気持ちがいい、それは肉体と精神と性が解放されることだ。

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