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緊縛徒然 その5 続「緊縛パートナーのススメ」

 パートナー緊縛でいつも心掛けていること、それは必ず縄と一緒に鋏を入れておくことです。縛っている最中に大地震が来た時など直ぐに縄を切ってパートナーを自由にするためです。後手の場合は手首の縄を、前手では縄が締まっているので慌てずに切り易いところを切りましょう。手が自由になれば二人で協力して手早く縄を解くことができます。でもごく稀に、この鋏は縄でなく・・・布を切ることがあります。プレイの一部として。でも、前もって打ち合わせておいてくださいね。

 

 喜多先生の逝かせ縄を修得するのは並大抵なことではありませんが、縄のほかには一糸纏わぬ女体の緊縛美を愛でつつ、逝く姿を眺めることはS冥利に尽きるものです。拘束され、縄が身体を圧迫するなんて、「ケ」の無いひとにとっては苦痛でしかありません。でも私たちは緊縛がオキシトシンや脳内ホルモンを誘導して、甘美な陶酔を生むことを知っています。それでも、もう一味、刺激が欲しい。そのために「責め」があるのです。

 

 責めとは苦痛を与えて一瞬覚醒させ、感覚を研ぎ澄まさせて、さらに苦痛の向こうにある快楽を呼び起こすように促す手助けのようなものです。色々な方法がありますが、大切なことは実際にプレイする前に、少し長い準備期間をつくって二人でよく話し合っておくことです。何故なら、責めに対する嗜好や受容度が人それぞれで違い、場合によっては嫌悪感を覚えてしまうことがあるからです。血を見る、針を刺す、浣腸、スカトロなど絶対拒絶のNGプレイを互いに確認しておきましょう。縛られた後で拒否できなかったという話もありますから。

 責めについてはまた稿を改めてお話します。

 

 話をもとに戻しましょう。

 パートナー関係になるうえで重要なのは、先ず相手のことを良く知ることです。

それが信頼関係をつくることにつながります。

実際に逢うまでの間、毎日メッセージの交換をすると良いです。電話や短いLINEの遣り取りでは不十分です。きちんと書いたものが良いのです。

きょうあったこと、何かについての感想、何でも良いのですが、是非、お互いの仕事や家庭について話してください。もちろんいきなり根掘り葉掘り聴かないで、ゆっくり時間をかけてです。どんな仕事か?家族構成は?何を頑張ってやっているかなど、お互いの日常の大事な部分をできるだけ共有するのです。そうすると相手のことが良くわかるようになると同時に、相手をリスペクトする気持ちが芽生えてきます。例えば医療関係で働いているひとの場合、患者さんの一人一人にどれだけ思いを込めて向き合っているか、仕事のやりがいをどんな時に感じるか、家庭では親や子育ての悩みについてなど。そんなことを共有するうちに、ああ、このひとは一生懸命生きていてスゴイひとなんだとリスペクトするようになるのです。そしてその時に信頼関係の基礎は既にできています。

相手をリスペクトできなければ、そもそも縛れないしSMのパートナー関係は成立しません。パートナーをリスペクトすることがすべてのSM的営為の基礎となります。(つづく)

キュレーター紹介

SMという言葉は好きではないが、この界隈には長く住んでいます。 「ドク」は医者ではなくPhDのことで、20年以上前から界隈ではそう呼ばれてきました。緊縛の刷り込みは幼少の頃、喜多玲子の挿絵に心をときめかせたことにあります。界隈から一生自由になれませんが、真のエクスタシーはその中にあることも分かっています。パートナーとはそれぞれ長いです。そして今は、皆さんと共に喜多道場でエロース(愛)の芸術を追求していきます。

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