瘋癲ノ喜多サン

高き見えざる女を抱く

国家にとって必要なのは
へんぺんたる財政の収支表や
小ざかしい国際知識ではない
国家は会計にて成りたつものにあらず
高き見えざるもので成りたつ
これをうしなえば品位の薄い国家になる
そういう国家を作るためにわれわれの先人たちが
屍をみぞに曝してきたのではない

             ~西郷隆盛~

会社経営にも言える
セミナーマニアで計数に明るく
グローバルな視野を持つという名目で
頻繁に海外に出て
ペテン師みたなやつらと情報交換という名の
見栄の張り合い
足の引っ張り合い
起業の志はなんだ
やっぱり金か
金でなにを買う
女にもてるために
なにを買う
生きざまはどうする
どうでもいいか
やっぱり金か
なにを買う
どれもこれもきみには似合いはしない
どんな女を抱きたいんだ

高き見えざるもの
国家の美学
西郷は志なかばで
政府軍との戦いのなか戦死した
享年51歳

会社も美学や理想を追求しすぎて
データーや数字をおろそかにすると
志なかばで
にっちもさっちも行かなくなる
ただし命までは取られない
ならば
とことん美学を追求して

「一日先生に接すれば一日の愛を生ず、
三日先生に接すれば三日の愛生ず。
親愛日に加わり、今は去るべくのあらず。
ただ今は、善も悪も死生を共にせんとす」

などと言われるほどに
純粋につらぬき生きて
やっぱり最後は
高き見えざる女を抱いて
臨終したい

英雄になどなれるはずもない
ならば伝説の放蕩者として
名を残してみようじゃないか

あと一年生きてみよう
ちと短いな



 

キュレーター紹介

逝かせ縄という妙技を操り、多くの女性を快楽の果てと誘う。東京と名古屋に道場を持ち、日本古来の文化である美しい緊縛を多くの生徒に伝承している。美しくなければ緊縛ではない美しい緊縛は気持ちがいい、それは肉体と精神と性が解放されることだ。

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