瘋癲ノ喜多サン
君は薔薇より美しい
自然の大きさと儚さについて考えると、
多くの人は季節の移ろいや気候の変化に振り回されていることに気付く。
10月だというのに、30度もの暑さが続き、扇風機を手放せない日々が続いている。
服屋の店先には季節を意識した商品が並び、四季の明確さを楽しむこともできるが、
実際には自然はそんな人間の都合などまったく気にしない。
人間は時に、暦やセールのような決まりごとを作り、
季節の変化に合わせて売り上げを伸ばそうと必死になる。
でも、それらは自然の流れにとってはバカバカしいことだ。
自然は、台風を生成し、地震を起こし、そして時には噴火も引き起こす。
そんな自然の圧倒的な力に対して、私たち人間は無力であり、
敗北感を抱くしかない。
自然には逆らえないと理解し、
ただ平静に受け入れるしかない。
ファッションすらも、自然へのささやかな抵抗だ。
だが、自然はそんな抵抗をも軽くかわしてしまう。
私たちは結局のところ、自然の流れに抗えない敗北者なのだ。
だからこそ、私はふと、心の中で囁いてみる。
君は薔薇より美しいと。
自然の神秘的な美しさに敬意を表し、
その偉大さに対して謙虚にならざるを得ない。
自然は偉大であり、それに逆らうすべもない。
しかし、些細な抵抗として
せめて君ぐらいは
自然の花よりも美しくいて欲しいと思うのである。
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