瘋癲ノ喜多サン

アンダーグランドな人々

働くこと。
経済活動に関わること。
パブリックな領域で、きれいごとを語り、
平均に寄り添い、協調を尊び、
表層をなぞりながら、みんなに安心を与え、
家庭的で、世間一般の顔をして生きること。

それはたしかに、
この社会で生き延びるための
もっとも無難で、もっとも安全な態度だ。

一方で、
癖。
私的な快楽や趣味。
プライベートな領域で、ありのままを引き受け、
突出し、排他し、
深層へ潜り、
ソーシャルメディアの隅で息をひそめ、
ときに破壊的で、
はぐれ狼のように生きることもある。

さて、
あなたはどちらを大切に生きているだろうか。

あまりにも常識的に、
あまりにも勤勉に生きていると、
抑え込んできた癖が、
ある日とつぜん、
とてつもない量で噴き出すことがある。
その瞬間、
人生があっけなく台無しになることだって、
決して珍しい話ではない。

では、
最初から個人主義で、
破壊的に生きればいいのかといえば、
それもそう簡単な話ではない。
なかなか人は、
すべてを失うことができない。

大病にでも犯されて、
そろそろおいとまかと思えば、
なぜか快食快便で、
今日も身体はよく動く。
神さまというものは、
つくづく殺生な存在だ。

近年の私の歩みとしては、
この地味な経済活動に、
ひとまず終止符を打つ。
そして地下組織を確固たるものとし、
チテイジンの増殖と、
地下社会の発展のために、
残された人生のすべてを
賭けることを、ここに誓う。

地下が地下であるうちは、
誰にも見向きもされない。
だが、
地下が地上になる日は、
そう遠くない。

そのとき、
常識と平均の上に立っていた者たちは、
ようやく気づくのだ。
世界を動かしていたのは、
ずっと地下だったということに。


 

 

キュレーター紹介

逝かせ縄という妙技を操り、多くの女性を快楽の果てと誘う。東京と名古屋に道場を持ち、日本古来の文化である美しい緊縛を多くの生徒に伝承している。美しくなければ緊縛ではない美しい緊縛は気持ちがいい、それは肉体と精神と性が解放されることだ。

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