瘋癲ノ喜多サン

近代緊縛において



最近SMや緊縛に対して考えがずいぶんと変わってきました。
歳のせいでしょうか時代でしょうか、とにかくリスクがあることは避けます。
昔は足首だけで逆さ吊りをしたりもしましたが全く馬鹿げた縛りです。
一歩間違えれば頭から落下して首の骨が折れてしまうかもしれません、
確かに気持ちのいい吊りなのですが万が一のリスクが大き過ぎますね。
だったらもっと安全で気持ちのいい吊りを考案すればいいのです。



鞭でもそうです闇雲に滅多撃ちをして体を真紫に鬱血させるのもどうでしょうか、
ほとんどの女性は恐怖しか感じないですし
M女と名乗る人でも心から喜んでいる人は何人いるのでしょうか、
好きな人に褒められたくて必死で我慢しているのです。
男がそれを強要するのですよね調教などといって、まるで厨二病です。
もっと気持ちいい痛みはたくさんあるのです。
スパンキングであったり噛み跡を残すことであったり乳首責めであったりね。



とにかく肉体的に致命的なダメージを与えることはもはや責ではなくて拷問です。
最近ではSNSでの評価欲しさから責めではなく拷問をしているような画像をあげている人もいますが、
SMはプレイであり決して拷問ではありません。
絶対に肉体や精神に致命的なダメージを与えてはいけないのです。
緊縛においても雪の中で縛る雪中緊縛や野外で木に吊したり、
橋の欄干や橋桁に吊ったり縛ったりする人もいますが
もし通行人が居合わしたら犯罪だと思いますよね。
とにかく緊縛は野外でするものではなく
密室で二人っきりで心を通わせながら精神を対峙する色っぽいものなのです。



最近私は派手なパフォーマンスよりも心身に染み渡る魂のこもった縛りを大切にしています。
自分の縛りを逝かせ縄などと銘打っていますが、
逝かせることが目的ではなく気持ちのいい縛りをし続けた結果、
受け手が精神も肉体も性も解放されて逝ってしまうということなのです。



緊縛は拷問でも曲芸でもありません。
心ゆくまで気持ちのいい縛りをしてください、時には痛みや苦しさも必要です。
しかし致命的なダメージを与えるようなことはしないでくださいね。
そして心技体全てを鍛錬して懐の深い男になりましょう。

喜多征一

*撮影:マーチンさん

キュレーター紹介

独自に染め上げた色鮮やかな染め縄を使った緊縛が特徴。自身も緊縛師として全国で活動する傍ら、日本におけるBDSM(bondage, dominance and submission, sadomasochism)に関する文化や価値観を改めるための活動を精力的に行っている。当Webメディア「SMLuxury(エスエムラグジュアリー)」では、編集長としてBDSMに関する情報発信を行う。

会員登録をすると
コメントを投稿する事ができます

ログインする 会員登録

コメント

この記事に対するコメントはまだありません